具の大きいおかず

お題「思い出の味」

味ではないが、母の作ってくれた料理といえば、料理の種類にかかわらず基本的に具が大きかった印象がある。

今となっての印象なので、現実に何から何まで全てではなかったかもしれない。

現に具の大きさに関しては、最近はごく普通。

どうして強く印象に残っているのかは、自分でも理由がはっきりしている。

小さい頃は特にひとつひとつが大きくて正直食べにくかった事もあった。

そして、どうしても気になって母に聞いた。

もう少し小さく切ったらと。

しかし、その答えが自分にとっては衝撃的だった。

戦争直後の食糧難を体験しているため、具が大きいことがご馳走なのだと。

食べたくても食べれなかったその時の事が頭を離れず、自分の子供達には少しでも多く食べさせたい思うと食材を小さくはしたくないと。

それを聞いて以降は、食べにくいとは思えなくなった。

小さいながらも、見た目にはちょっとバランスの悪い料理に母の愛情を感じていたのだと思います。